教官って?

教習と聞くと「上から目線」「決められた事をする」「言われた事が出来ないと空気が悪くなる」ってイメージが多いように思います。
確かに正規の教習所ではそのような事があるかも知れませんが、ネコの手ドライビングスクールでは出来るだけお客様のご要望をお聞きして、最善の教習を心がけています。
教習というよりも場合によれば運転歴の長いお友達に近いかも知れません。
このようなお客様対応をしました
例えば・・・
普段からご主人様の横に乗っていて車の基本動作がわかっている方にあれやこれやと説明するのも時間がもったいないですし、怖くて仕方がない方にいきなり走ってくださいと言われてもなかなか体がいう事をきかないです。
基本動作がわかっておられる方には、一から説明する事はせずに具体的にどんな事をしたいのかをお聞きして出来る限りその方に合ったトレーニングをするようにします。
又、まだまだ恐怖がある方には、私が実際に運転をして通常運転しながら頭で思っている事を言語化してお伝えします。
どういった行動をすれば良いのか助手席から目と耳で体験頂きます。
例えばこんな感じです。
実際に運転している内容を言語化します

「次の交差点を過ぎた辺りで右の車線に車線変更します。
交差点内では車線変更をしてはいけないので交差点を渡ってから行動します。
今から右の車線に車線変更します。
まずバックミラーで後続車を確認して右のサイドミラーで後続車を確認、問題なければ右のウインカーを付けてその後目視で右後ろに死角になった車両がないか確認。
問題なければゆっくりと右車線に移動して完全に移動が完了すればウインカーをもとに戻して車線変更を完了します」
初心者の方には「なぜそのアクションをしたのか」がわからないために言語化してあげるとわかりやすい為です。
さらに恐怖心が強い方には無理やりハンドルを握らせる事は致しません。
出来ることからスタートするように心が得ておりますので、場合によっては車通りの少ない所で直進と左折のみの教習という事もあり得ます。
お客様の状況をお聞きして、事情を踏まえて教習をしております。
手に汗握る教習

その他では・・・
10年以上ペーパードライバーだった方のお話ですが、教習1日目ではありましたが、2か月後には新車を買う予定があるという事で、強い要望もありその車を購入する予定のディーラーの場所まで片道40分かけて行きました。
もちろん最初にどれ位運転に対応出来るかはチェックしてからではありますが、初心者にはなかなかハードでした。
私自身も初めての道なので難易度がわからず、とりあえず行きは私が運転して何となくイメージをつかんでもらう事に注力し、帰り道(ディーラー⇒お客様宅)をお客様に運転してもらいました。
行きと帰りは道は同じでも難易度がかなり上がりましてふたりとも汗をかきました。
動物病院に連れて行った時のうちの猫の肉球くらい汗をかきました(笑)
というのも、とにかく道が狭いので、車をまっすぐに走らせる事が求められます。
ですが、お客様は右側の対向車が怖いためにどうしても左側に寄ってしまいがちになります。
ですが、左側は川・・・
行くも地獄・戻るも地獄
っていう感じでペーパードライバーさんにとってはかなりの難関だったと思います。
万が一の為に、いつでも止まれるように補助ブレーキを持ち、ハンドルを操作できる様に構えていました。
そして次はおおきな交差点の右折です。
反対車線からビュンビュンと車が来るのでタイミングが掴めず、「今行けますよ」ってお伝えしても恐怖からなかなか曲がれない状態が続きました。
「怖いので対向車線の直進車が止まってから右折しても良いですか?」
って尋ねられましたが、「行けるタイミングで行かないと後続車が迷惑するので出来るだけ行けるタイミングを見つけて頑張りましょう!」とお伝えしました。
特に大阪では右折時、曲がるにはある程度危険なタイミングであっても、イケイケの後続車が行けると判断したら(笑)「さっさと行け」と言わんばかりにクラクションを鳴らす輩もいるので注意が必要です。
こんな感じで1日目を終えましたが、感想をお聞きすると「怖かったですが、行きたかった所に行けてよかったです。」
とおっしゃられました。
次の授業では何と山に行きたいとの事!

講習が終わって振り返りの中で、次は・・・
箕面の山に行きたいと言われました。
なかなか鋼のメンタルです。
実際に次週にノロノロ運転で道を譲りつつ行きましたが、又機会がありましたら内容をご紹介いたします。
このような感じで出来る限りお客様の要望に沿った教習を心がけております。
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